「かぴばらさん、奈良って行ったことある?」
「うん!鹿がたくさんおるとこやろ?」
「そうそう!今度の休みに遊びに行こうや!」
「うん!めっちゃ楽しみやん!」
「奈良観光行きたいけど、おすすめの場所はどこかな?」
「日帰りで楽しみたいけど、どう巡ったら良いのかな?」
こんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
これまで、休日だけで100ヶ所以上の観光スポットへ出かけている僕が解説します。
今回ご紹介するのは、奈良県の代表的な観光スポットである「奈良公園」です。
この奈良公園は、ただの鹿のいる公園で有名です。
ただ、それだけでなく世界遺産や原生林などがある広大な公園なのです。
この記事では、世界遺産やグルメ、スイーツも日帰りで楽しめるモデルコースを紹介します。
最後に、今回の旅でかかった費用も載せておきますね。
ゆっくり流れる奈良の穏やかな空気を感じて、日頃の疲れを癒やしてください。
それでは、見ていきましょう!
目次
奈良公園散策モデルコース:所要時間約5時間
今回のモデルコースの所要時間は、奈良公園近くの駐車場からスタートし約5時間です。
5時間って聞くと、けっこう大変だと思う人も多いですよね。
実は、これでもまだまだ時間は足りないくらい見どころはたくさんあるんです。
ちなみに、ランチやカフェの時間も全て含まれています。
モデルコース
9:30 大阪出発
🚗高速道路と一般道で約1時間
10:30 「パーキング奈良公園」到着。スタート!
🚶🏻徒歩10分
10:40 「志賀直哉旧居」(所要時間約5分)
🚶🏻徒歩20分(ささやきの小径)
11:05 「春日大社御本社(大宮)」(所要時間約20分)
🚶🏻徒歩5分
11:30 「若宮十五社めぐり」(所要時間:約30分)
🚶🏻徒歩5分
12:05 「水谷九社めぐり」(所要時間:約20分)
🚶🏻徒歩20分
12:45 「ごはん 芽や」でランチ(所要時間:約60分)
🚶🏻徒歩10分
13:55 「東大寺」(所要時間:30分)
🚶🏻徒歩15分
14:40 「焼き菓子屋 pieni blanc」(所要時間:30分)
🚶🏻徒歩10分
15:20 「パーキング奈良公園」到着。ゴール!
以上です。
移動が全て徒歩なので、スニーカーなどの歩きやすい服装で臨むことをおすすめします。
スタート地点まで、大阪から車で約60分
大阪からスタートの駐車場までは、高速道路を使って約60分です。途中で休憩を入れながら向かいました。
駐車場は、奈良県高畑町にある「パーキング奈良公園」です。
この駐車場を選んだ理由は、一日の最大料金が安かったのと、最後に寄りたいカフェが近くにあるからです。
それでは、旅のスタートです!
小説の神様が住んでいた:志賀直哉旧居(所要時間:約5分)
1か所目のスポットは、「志賀直哉旧居」です。スタートの駐車場からは約10分の所にあります。
志賀直哉は、明治から昭和にかけて活躍した「小説の神様」と称せられた有名な小説家です。
代表作である「城の崎にて」や「暗夜行路」は、読んだことや聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
この建物は、志賀直哉が自身で昭和初期に設計し約9年間過ごした住まいです。
実は2階にある書斎で、代表作である「暗夜行路」を完成させたと言われています。
現在は、奈良学園セミナーハウスとして大切に保存・活用されています。
建物の外観は、とても趣があり思わずカメラを向けたくなります。
建物内部は、日本家屋の良さと洋風建築の豪華な作りがマッチしています。
当時の人からしたら、とても進歩的な建物だと感じていたのではないかと思いました。
一般公開もされており、文化活動に限り貸切利用も可能とされています。
詳しくは、ホームページをご覧ください。(志賀直哉旧居)
今回僕は、中に入らず外観を楽しみました。
住所 | 奈良市高畑町1237-2 |
開館時間 | 9:30〜17:30 (3月〜11月) 9:30〜16:30 (12月〜2月) |
入場料 | 一般 :350円 (団体:300円) 中学生:200円 (団体:160円) 小学生:100円 (団体:80円) ※30名以上の場合は団体割引 |
休館日 | 年末年始(12/28〜1/5) |
電話番号 | 0742-26-6490 |
HP | 志賀直哉旧居 |
広大な敷地を持つ世界遺産:春日大社
次は、世界遺産「春日大社」へ参拝しましょう。
春日大社は、768年に称徳天皇の勅命により御本殿が造営され御本社(大宮)として整備されました。
この御本社だけでなく、神山と呼ばれている春日山や御蓋山も含まれる約30万坪が春日大社とされており世界遺産にも指定されています。
春日大社の詳しい情報は、ホームページ内の「春日大社について」をご覧ください。
御本社へは志賀直哉旧宅から、ゆっくり歩いて約20分で到着します。
途中に、とてもオススメしたい道があるので紹介させてください。
原生林が広がる歩きやすい道:ささやきの小径
紹介したい道というのが、下の禰宜道(ささやきの小径)です。
先程の志賀直哉旧居から春日大社へは、「ささやきの小径」を通っていきました。
この「ささやきの小径」は、春日大社敷地内にあり整備されていてとても歩きやすい道です。
ただ、整備はされているものの、原生林の原型をとどめている道です。
この道を通っていると、鹿がいたり小鳥のさえずりが聞こえたりする心地の良い道になっています。
しかも、そよ風が気持ちよく、森林のさわやかな香りがフワッと香る素敵な道なんです。
都会のストレスに疲れている人には、オススメの道です。
500円で国の重要文化財が間近に!(所要時間:約20分)
春日大社南門をくぐり、御本社内に入ります。
今回は、初穂料(拝観料)500円を支払い、御本殿特別参拝に臨みました。
御本殿特別参拝では、中門前での参拝や回廊の釣燈籠など重要文化財の拝観が可能になります。
通常参拝(無料)では参拝や拝観できないところへ行くことが出来ます。御本社(大宮)回廊内の案内図はこちらです。
受付を終えて、まずは「東回廊」に向かいます。
特別拝観の順路が所々に示されていますので、その通りに拝観します。
回廊には、釣燈籠が整然と並べられ、中には黄金の釣燈籠もあります。
この燈籠に灯された時、どんなに幻想的な雰囲気になるんだろうと想像するのも楽しくなる空間でした。
次は、「中門・御郎」に向かいます。重要文化財に指定されており、朱色が映えて美しい建物です。
御本殿へは立ち入ることが出来ないため、この中門から参拝します。
ちなみに、御本殿はこの中門の奥にあります。御祭神は4柱なので、御本殿は4殿並んでいます。
この御本殿は、式年造替時のみ一般公開されており貴重なものです。
次は、見てください!この大きな杉の木を!
「本社大杉」といい、樹齢がなんと1,000年ともいわれています。鎌倉時代に描かれた絵巻物にこの大杉が描かれているとのことです。めちゃくちゃパワーを感じました。
さて次は、重要文化財の「藤浪之屋」です。
この中は暗室になっており、明かりの灯った釣燈籠によって幻想的な世界が広がっています。
皆さん、歓声を上げながらカメラを構えていました。
藤浪之屋を出てからも順路に沿って、参拝していきます。
通常参拝では見ることの出来ない場所を訪れながら出口へ向かいます。
特別拝観は初穂料500円で、通常拝観より特別な空間に入ることが出来ます。もし時間がある人は、おすすめです。
住所 | 奈良県奈良市春日野町160 |
開門時間 | ①御本社(大宮)参拝所 6:30~17:30(3月〜10月) 7:00~17:00 (11月〜2月) ②御本殿特別参拝 9:00~16:00 |
拝観料 | 御本殿特別参拝 500円 |
HP | 春日大社基本情報 |
※御本殿特別参拝は拝観出来ない場合があります。詳しくは、春日大社基本情報をご覧ください。
自身の生涯安泰を込めて:若宮十五社めぐり(所要時間:約30分)
御本社(大宮)の参拝を終えた後は、「若宮十五社めぐり」で自分の生涯の安泰を願いにいきましょう。
「若宮十五社めぐり」とは、十五社にそれぞれ若宮様が鎮座されており、人が生涯を送る間に遭遇する様々な困難から守ってくださるとされています。
各お社には、それぞれにご由緒があり、素晴らしいご神徳を拝する事ができるとされています。
僕も今回、初めてお参りしましたが、一つ一つのお社をお参りしていくうちに身と心が清められていく気がしました。
お時間がある人は、ぜひお参りしてみてはいかがでしょうか。
若宮十五社めぐりを希望される方は、15番の「夫婦大黒社」で玉串札をもらい①〜⑮のお社を巡ります。
全て巡ったら、授与所にて御朱印とおしるしをいただくことが出来ます。
若宮十五社巡りについては、こちらをご覧ください。
各お社の場所や説明、手順について書かれています。
開運招福:水谷九社めぐり(所要時間:約20分)
次は、「水谷九社めぐり」です。
春日大社境内の北を流れる水谷川は、神山である春日山から湧き出る神聖な川です。
太古から周辺に住む人を潤す「生命の水」として大切にされてきたそうです。
その水谷川のほとりに鎮座する水谷神社や周辺のお社は、開運招福に霊験が高いとされています。
想いに馳せながら、開運招福を願ってお参りしてみてはいかがでしょうか。
水谷九社めぐりを希望される方は、3番の「龍王社」となりの御祈祷所で祈願札をもらい①〜⑨のお社を巡ります。
全て巡ったら、祈願札を持って御祈祷所に行きます。御祈祷所で特別な御守と御朱印をいただくことができます。
水谷九社めぐりについては、こちらをご覧ください。各お社の場所や説明、手順について書かれています。
可愛いお店でほっこりランチ:ごはん 芽や
さあ、たくさん歩いてお腹も減ってきました。奈良公園周辺には、美味しいランチが楽しめるお店がたくさんあります。
今回皆さんにおすすめしたいのは、「ごはんや 芽や」です。
先程の春日大社から約20分の場所にあります。住宅街の中にあるお店ですが、駐車場もあります。
店内は、木で作られた机や椅子が並べられており、ぬくもりが感じられます。
また、ハンドメイド雑貨や、木のお皿などが売られており待ち時間も楽しいお店です。
ここのランチは、2種類のみ。期間でメニューが変わる定食かタイ風カレーです。
今回は、定食をいただきました。おかずの種類が豊富で、主菜は2種類から選ぶことが出来ます。
副菜には野菜がふんだんに使われていて、とても優しい味がして心がほっこりしました。
店主の方の丁寧な仕事と、愛情が詰まった定食でした。美味しすぎて、あっという間に完食です。
このお店に行く際は、少し気をつけないといけないことがあります。
・営業時間は、11:00〜15:00(L.O14:00)予約優先
※予約はメールにて
・来店は、1組2名様までで席を分けての入店は不可
※3〜4名を希望の際は、前日までに予約必要。
・10歳未満のお子様の同伴は不可
以上です。
僕は今回予約無しでしたが、本来は予約したほうがスムーズです。
予約はブログ内のメールアドレスからとのことです。
今回、予約なしでも快く迎えてくださった店主さんには感謝です。
予約してでも食べたくなる美味しい料理と、ほっこりとした落ち着く空間でのランチは最高でした。
ぜひ、行かれてみてはいかがでしょうか。
住所 | 奈良県奈良市東笹鉾町34 |
営業時間 | 11:00〜15:00( LO14:00) |
休業日 | ブログ参照 |
駐車場 | 3台 |
天災と動乱から蘇った世界遺産:東大寺
お昼ごはんを食べて次に向かうのは、世界遺産「東大寺」です。
東大寺は、華厳宗大本山であり八宗兼学の学問寺とのこと。
ただ、東大寺の歴史は調べてみるととても複雑です。思わぬ天災や大火、戦国の動乱で何度も被害を受けては再建され、今の状態になっているのです。
東大寺といえば、大仏殿の中におられる大仏さまや、南大門におられる南大門金剛力士(仁王)像が有名です。
今回は、大仏殿と南大門に行ってきましたので、ご紹介しますね。
大仏さまに思わず合掌:大仏殿(所要時間:25分)
先程の「ごはん 芽や」から歩いて約11分で大仏殿の入り口に到着です。
大仏殿に入堂するためには、ここで拝観料600円を支払います。
支払いは現金のみなので、ご注意を!
入堂すると、まず大仏殿がドーンと姿を現します。
高さ約48mの大仏殿に向かって1本のまっすぐな整備された道と、その道の両脇にはキレイな緑の芝生が広がっています。
このコントラストが素晴らしいの一言。大仏さまに会う前に、もう感動するレベルです。
大仏殿に近づけば近づくほどスケールの大きさに驚きます。
国宝の八角燈籠を横目に、大仏殿正面の階段を上がり中に入ると、大仏さまが鎮座されています。
大仏さまの正式な呼び名は、盧舎那(るしゃな)仏もしくは毘盧遮那(びるしゃな/ヴァイローチャナ)仏と言い、国宝に指定されています。
大仏さまの像高は、14.98mで耳の長さだけでも2.54mあるんです。
大仏さまを見た時、思わず声を上げてしまうくらいの迫力があります。それと同時に、不思議なほどすごく穏やかな気持ちに包まれます。
これが、大仏さまのパワーなのかもしれません。
大仏殿の中は、大仏さまの周りをグルっと一周する事ができます。大仏さまを後ろから見れるのは、なんとも不思議な気持ちになります。
国宝の大仏さまや八角燈籠を間近に見れるのは、入堂した人の特権です。
ぜひ、お立ち寄りください。
住所 | 奈良県奈良市雑司町406-1 |
拝観時間 | 7:30~17:30(4月〜10月) 8:00~17:00(11月〜3月) |
拝観料 | 大人(大学生以上):600円 高校生:600円 中学生:600円 小学生:300円 ※団体割引あり。詳しくはこちら。 |
HP | 東大寺大仏殿 |
金剛力士像に身が引き締まる:東大寺南大門(所要時間:約5分)
大仏殿を拝観した後は、鏡池や鹿を見ながら南大門へ向かいましょう。
なぜなら南大門には、みなさんお馴染みの国宝「南大門金剛力士(仁王)像」が安置されているからです。
この金剛力士像は、鎌倉時代初頭に運慶や快慶ら仏師らによって造像されました。像高は、いずれも8.4mあるとのことです。
ここで皆さんに、豆知識をお教えしますね。
それは、南大門を敷居をまたいで3歩進んで立ち止まります。そして、金剛力士像をそれぞれ見てください。
するとなんと、それぞれの金剛力士像と目がバッチリ合うんです。
僕もやってみたところ、バッチリ目が合いまして気合が入りました。
皆さんも是非、やってみてください。
かき氷が絶品:焼き菓子屋 pieni blanc
最後は、歩き疲れた体に染み渡るスイーツを紹介します。
そのスイーツが楽しめるお店は、東大寺南大門から徒歩15分の所にある「焼き菓子屋 pieni blanc」です。
ここでいただくのは、かき氷です!
なぜここのかき氷をおすすめしたかというと、アールグレイとラムレーズンのかき氷が絶品だからです!
この味の組み合わせは、他のお店ではなかなか食べることが出来ない組み合わせだと思います。
アールグレイの紅茶の味がしっかり感じる濃厚なシロップと、ラムレーズンのアイスの組み合わせは最高に美味しいです。
甘みと酸味が絶妙で、頭が痛くなる暇もないくらい美味しいかき氷です。
このお店では、カヌレなどの焼き菓子やプリンが有名です。
皆さんも、ぜひご賞味ください。
住所 | 奈良県奈良市高畑町1024 |
営業時間 | 12:00〜18:00(L.O 17:00又は16:30) |
定休日 | 不定休 |
電話番号 | 0742-93-4471 |
HP | 焼き菓子屋 pieni blanc |
まとめ
最後は、スタートの「パーキング奈良公園」に戻り、今回の日帰り旅は終了です。
以上、奈良公園散策モデルコースをご紹介しました。
記事にも書いた通り、奈良公園は世界遺産を有する魅力的な公園です。
園内では国宝や重要文化財を身近に感じることができ、美味しいグルメやスイーツも堪能できる。素晴らしい観光スポットです。
今回は日帰りで楽しむモデルコースを紹介しましたが、時間のある方はゆっくりと堪能してはいかがでしょうか。
ぜひ、奈良公園へ足を運んでみてくださいね。
今回の費用:11,512円(税込)
●交通費:4,112円(税込)
- 高速道路代:2,960円
大阪・梅田IC→奈良・宝来IC | 1,480円 |
奈良・宝来IC→大阪・梅田IC | 1,480円 |
- ガソリン代※:1,152円(税込)
※走行距離÷燃費(10L)×ガソリン単価(160円)で計算しています。
●入場料:2,200円(税込)
- 春日大社:500円×2人=1,000円
- 東大寺:600円×2人=1,200円
●飲食代:5,200円(税込)
- ランチ:1,500円×2人=3,000円
- カフェ:1,210円+990円=2,200円
●合計:11,512円